
目次
お子さんの歯を見て、こんな不安を感じたことはありませんか。特に、内側や後ろから歯が顔を出してきたり、乳歯と永久歯が重なって見えたりすると、判断に迷う保護者の方は少なくありません。
実は、乳歯や永久歯が「変な場所」に生えてくる背景には、成長過程ならではの理由がある一方で、放置すると将来の歯並びやかみ合わせに影響するケースもあります。見た目だけでは「自然に治るのか」「矯正相談が必要なのか」を判断しづらいのが現実です。
この記事では、乳歯が変な位置から生えてくる状態とは何か、考えられる原因、そして様子見でよいケースと早めに相談した方がよいケースの見分け方を分かりやすく解説します。あわせて、矯正が必要になる前の段階で相談することのメリットについても触れていきます。
「今すぐ治療すべきか」ではなく、「将来どうなるか」を知るための判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。
乳歯が変な場所から生えてくるとはどんな状態?
「変な場所から歯が生えてきた」と感じる状況は、必ずしも異常とは限りません。ただし、正常な生え替わりの流れと比べてズレが大きい場合は、注意深く見ていく必要があります。まず一般的な生え替わりの基準を整理し、そのうえで保護者の方が「気になりやすい状態」がどこに当たるのかを明確にしていきます。
乳歯や永久歯の位置は、あごの成長や歯の大きさ、萌出(ほうしゅつ)のタイミングによって一時的に不揃いに見えることがあります。特に生え替わりの途中段階では、見た目だけで判断すると「失敗したのでは?」と不安になりやすいものです。一方で、自然に整う範囲を超えたズレがある場合、将来の歯並びやかみ合わせに影響することもあります。
ここからは、
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正常な生え替わりの基本的な流れ
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よく見られる「変な場所」の具体例
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見た目だけで判断してはいけない理由
を順に解説します。まずは「どこまでがよくある経過で、どこからが注意が必要なのか」を知ることが、様子見か相談かを見極める第一歩になります。
正常な生え替わりの流れ
乳歯と永久歯の生え替わりには、おおよその順番と時期があります。この基本を知っておくことで、「今の状態が成長過程として自然なのか」「少し注意して見た方がよいのか」を判断しやすくなります。
一般的に、乳歯が生え始めるのは生後6か月頃からで、2歳半〜3歳頃までに20本の乳歯がそろいます。その後、6歳前後になると奥歯に最初の永久歯(6歳臼歯)が生え、前歯から少しずつ乳歯が抜けて永久歯へと入れ替わっていきます。この乳歯と永久歯が混在する時期を「混合歯列期」と呼び、歯並びが一時的にガタガタしやすいのが特徴です。
たとえば、下の前歯は永久歯の方が乳歯よりも大きいため、最初は内側や重なるように生えてくることがあります。しかし、その後あごが成長し、周囲の乳歯が抜けることで、自然に位置が整っていくケースも少なくありません。このように、一時的なズレ=必ず問題とは限らない点が重要です。
ただし、生え替わりの時期や順番には個人差があり、「何歳で必ずこうなる」と断言できるものではありません。そのため、年齢だけで判断せず、歯の位置やあごの成長バランスを含めて全体を見ることが大切になります。
よく見られる「変な場所」の具体例
保護者の方が「これは大丈夫?」と不安になりやすいのは、歯が想定していない位置から生えてきたように見えるケースです。実際の診療でも、次のような相談はとても多く見られます。

まず代表的なのが、永久歯が乳歯の内側(舌側)から生えてくるケースです。特に下の前歯で多く、「歯が二重に生えている」「乳歯が抜けないまま後ろから歯が出てきた」と感じやすい状態です。この場合、あごの幅や永久歯の大きさの影響で、最初は内側にズレて見えることがあります。
次に、乳歯の後ろや横から斜めに歯が出てくるケースもよくあります。上の前歯では、少し前方に突き出すように生えたり、隣の歯に寄りかかるような角度で出てきたりすることもあります。見た目のインパクトが大きいため、「明らかにおかしいのでは」と心配されやすい状態です。
また、本来生える位置よりも高い・低い位置から歯が見えてくるケースもあります。歯ぐきの中で進む方向がずれていると、上下の位置関係に違和感が出ることがあります。
これらはいずれも生え替わり期には珍しくありませんが、すべてが自然に治るとは限らないのがポイントです。同じように見える状態でも、成長とともに整う場合と、将来的に歯並びの乱れにつながる場合があるため、次の項目で「見た目だけで判断してはいけない理由」を詳しく見ていきます。
見た目だけで判断してはいけない理由
乳歯や永久歯が「変な場所」から生えているように見えても、見た目だけで問題の有無を判断するのは危険です。なぜなら、歯の位置は歯ぐきの外から見える部分だけでなく、あごの骨の中での向きや、これから動く余地によって大きく変わるからです。
たとえば、一見するとまっすぐ生えているように見える歯でも、レントゲンで確認すると、永久歯が斜めに埋まっていたり、隣の歯に強く押されているケースがあります。このまま成長すると、前歯の重なり(叢生)や、かみ合わせのズレにつながることもあります。逆に、見た目はガタガタしていても、あごの成長スペースが十分に確保されており、自然に整っていく場合もあります。
また、乳歯がなかなか抜けない状態を「そのうち抜けるだろう」と放置してしまうと、永久歯が本来の位置に出られず、歯列の外側や内側に押し出されてしまうこともあります。このズレは後から自然に戻ることが少なく、結果的に矯正治療が必要になる原因になることがあります。
だからこそ大切なのは、「今きれいかどうか」ではなく、将来どう動く可能性があるかという視点です。次の章では、乳歯や永久歯がズレて生えてしまう具体的な原因を知り、「様子見でよいのか」「相談した方がよいのか」を判断するヒントを整理していきます。
なぜ乳歯・永久歯はズレて生えてしまうのか
乳歯や永久歯が本来の位置からズレて生えてくる背景には、成長過程ならではの複数の要因が関係しています。原因を知ることで、「これは一時的なものか」「将来に影響しそうか」を冷静に見極めやすくなります。
多くの保護者の方は、「歯の生え方=歯だけの問題」と考えがちですが、実際にはあごの成長スピード、歯の大きさ、生えるタイミングが複雑に影響し合っています。その結果、同じ年齢・同じように見えるズレでも、問題の大きさには差が出ます。
ここでは特に相談が多い、
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永久歯が乳歯より先に動き出すケース
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あごの成長と歯の大きさのアンバランス
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生活習慣や癖が影響するケース
について順に解説します。原因を理解することが、「様子見」と「矯正相談」の判断材料になります。
永久歯が乳歯より先に動き出すケース
乳歯がまだしっかり残っているのに、後ろや内側から永久歯が顔を出してくることがあります。この状態は、生え替わりの相談の中でも特に多く、「歯が二重に生えているように見える」と心配されやすいケースです。
本来、永久歯は乳歯の根を少しずつ吸収しながら、その位置を引き継ぐように生えてきます。しかし、永久歯の萌出する力が強かったり、乳歯の根の吸収がゆっくりだったりすると、乳歯が抜ける前に永久歯が動き出してしまうことがあります。その結果、正面ではなく、内側や斜め後方から生えてくるように見えるのです。
このタイプのズレは、乳歯が自然に抜けたあとに永久歯が前へ移動し、結果的に整う場合もあります。一方で、あごのスペースが不足していると、永久歯が本来の位置に戻れず、そのまま歯列の外や内に固定されてしまうこともあります。特に下の前歯では、後からスペースが確保されにくく、歯並びの重なりにつながりやすい傾向があります。
そのため、「乳歯が抜けたら大丈夫」と自己判断するのではなく、永久歯がどの方向に向かっているのか、戻る余地があるのかを確認することが重要です。次の項目では、成長期ならではの「歯の大きさ」と「あごの成長」のアンバランスについて解説します。
あごの成長と歯の大きさのアンバランス
乳歯や永久歯がズレて生えてしまう大きな理由のひとつが、あごの成長と歯の大きさのバランスの問題です。これは成長期のお子さんにとてもよく見られる要因で、決して珍しいことではありません。
永久歯は乳歯よりもサイズが大きく、きれいに並ぶためには十分なスペースが必要です。しかし、あごの成長スピードには個人差があり、歯が生えるタイミングに対してあごの幅や奥行きがまだ足りないことがあります。その結果、入りきらない歯が内側や外側、斜め方向にズレて生えてくるのです。
特に混合歯列期では、「今は狭く見えるけれど、これからあごが成長して広がる」ケースと、「成長してもスペースが足りない」ケースが混在します。前者であれば経過観察で問題ありませんが、後者の場合は歯が重なり合う叢生(そうせい)や、前歯の突出などにつながりやすくなります。
重要なのは、今の歯並びの状態だけでなく、今後どれくらいあごが成長しそうかを見極めることです。これは見た目だけでは判断が難しく、専門的な評価が必要になることもあります。次は、歯の位置に影響を与える「生活習慣や癖」について解説します。
生活習慣・癖が関係することも
歯の生え方のズレは、成長やタイミングだけでなく、日常の生活習慣やお口の癖が影響していることもあります。これらは見落とされがちですが、歯並びやあごの発達にじわじわと影響を与える要因です。
たとえば、口呼吸が習慣化しているお子さんは、唇や舌の力が正しく使われにくく、歯を内側・外側から支えるバランスが崩れやすくなります。その結果、前歯が前方に傾いたり、歯列が狭くなったりすることがあります。鼻づまりや姿勢の癖が背景にあるケースも少なくありません。
また、**舌で前歯を押す癖(舌癖)**や、指しゃぶり・唇を噛む癖なども、歯の向きや位置に影響します。特に生え替わりの時期は歯が動きやすいため、こうした力が加わることで、歯が本来とは違う方向へ誘導されてしまうことがあります。
これらの習慣は、成長とともに自然に減る場合もありますが、続いていると歯並びだけでなく、かみ合わせや発音に影響することもあります。そのため、「歯が変な場所から生えている」というサインは、歯そのものだけでなく、生活習慣を見直すきっかけになることもあるのです。
次の章では、「このまま様子を見てよいケース」と「早めに矯正相談をした方がよいケース」を具体的に対比しながら解説していきます。
自然に治る?それとも矯正相談が必要?
乳歯や永久歯がズレて生えているのを見ると、「このまま様子を見ていていいのか」「今すぐ矯正相談をした方がいいのか」と迷う方がほとんどです。結論から言うと、すべてが治療対象になるわけではありませんが、放置すると将来の歯並びに影響しやすいケースがあるのも事実です。
判断のポイントは、「成長によって自然に整う余地があるかどうか」と「ズレの原因が一時的か構造的か」という点にあります。見た目だけでなく、あごの成長スペースや永久歯の向きまで含めて考えることで、適切な対応が見えてきます。
ここでは、
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経過観察で問題ないケース
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放置すると歯並びに影響しやすいケース
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見た目では分からない注意点
を整理しながら、矯正相談が必要かどうかを見極める考え方を解説します。
成長とともに整う可能性があるケース
乳歯や永久歯が少しズレて生えていても、成長の過程で自然に整っていくケースは確かに存在します。特に、あごの成長余地が十分にあり、歯が動けるスペースが確保されている場合は、経過観察で問題ないことも少なくありません。
たとえば、下の前歯が内側から生えてきた場合でも、乳歯が抜けたあとに前方へ移動し、あごの成長とともに歯列が広がることで、自然に並び直すことがあります。また、生え替わりの初期段階で一時的にガタついて見えても、永久歯がすべてそろう頃には落ち着くケースもあります。
こうした状態に共通するのは、
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あごの成長が年齢相応に進んでいる
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永久歯が大きく傾いていない
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かみ合わせに大きなズレがない
といった条件がそろっていることです。この場合、すぐに矯正治療を始める必要はなく、定期的なチェックを行いながら様子を見る選択ができます。
ただし、「自然に治る可能性がある」という判断も、専門的な視点があってこそ成り立つものです。次の項目では、放置することで歯並びに影響が出やすいケースについて解説します。
放置すると歯並びに影響しやすいケース
一方で、「様子を見ていたら自然に治るだろう」と考えて放置すると、将来的に歯並びやかみ合わせへ影響が出やすいケースもあります。こうした状態は、早めに気づくことで選択肢を広げられる可能性があります。
たとえば、永久歯が明らかに大きく傾いて生えている場合や、歯が重なり合って動く余地がほとんどない場合は、成長だけで位置が改善することは期待しにくいです。このまま放置すると、前歯の叢生(歯が重なってデコボコになる状態)や、歯列全体の乱れにつながることがあります。
また、乳歯が長期間抜けずに残っているケースも注意が必要です。乳歯が邪魔をして永久歯が本来の位置に出られず、内側や外側に押し出されてしまうと、そのズレが固定されやすくなります。結果として、後から矯正が必要になる可能性が高まります。
さらに、かみ合わせに左右差が出ている場合や、上下の歯がうまく噛み合っていない状態も、放置による影響が出やすいポイントです。こうしたズレは、歯並びだけでなく、あごの成長バランスや将来の咀嚼機能にも関係してきます。
「今はそこまでひどくない」と感じる段階でも、この先どうなるかを確認する意味で、次に解説する検査が重要になることがあります。
レントゲンでしか分からない問題
乳歯や永久歯のズレは、見た目だけでは判断できない問題が隠れていることがあります。その代表が、レントゲン検査を行わなければ分からない歯の位置や向きの異常です。
たとえば、歯ぐきの中で永久歯が斜めや横向きに埋まっている場合、表面からは少しズレている程度に見えても、実際には将来まっすぐ生える余地がないことがあります。このまま放置すると、隣の歯を押して歯列全体が乱れたり、永久歯が予定よりも大きく外れた位置に出てきたりすることがあります。
また、永久歯の本数や位置の異常も、レントゲンで初めて確認できるケースがあります。歯が足りない、逆に多い、あるいは想定外の場所に存在している場合、早い段階で把握しておくことで、将来の治療方針を立てやすくなります。
さらに、あごの骨の中での成長バランスや、歯が動くためのスペースの有無も、画像診断によって客観的に評価できます。こうした情報があることで、「今は治療しない」「今は経過観察」「この時期に介入した方がよい」といった判断がしやすくなります。
次の章では、「矯正=すぐに装置をつける治療」という誤解を解き、実際には相談だけで終わるケースも多いことを解説していきます。
実は多い「矯正が必要になる前の相談」
「矯正相談=すぐに装置をつける」と思われがちですが、実際には治療を始める前段階の相談で終わるケースも多くあります。特に、乳歯や永久歯がズレて生えてきたタイミングは、「今すぐ治療が必要かどうか」を判断するために相談される方が増える時期です。
この段階での矯正相談の目的は、歯並びを無理に整えることではなく、成長の方向性や将来のリスクを把握することにあります。問題がなければ経過観察という選択ができますし、注意が必要な場合でも「いつ・どのように対応するか」を事前に考えられるのが大きなメリットです。
ここでは、
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矯正=すぐ治療ではない理由
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早めに相談することで得られるメリット
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実際に相談が多い年齢層
について解説します。
矯正=すぐ装置をつけるわけではない
「矯正相談」と聞くと、「もう装置をつける前提で話が進むのでは?」と不安に感じる保護者の方も多いかもしれません。しかし実際には、相談=即治療開始というわけではありません。
小児期の矯正相談では、まず現在の歯の生え方やあごの成長状態を確認し、将来どのように変化していきそうかを見極めることが目的になります。その結果、「今は特に治療は不要」「定期的に経過を見ていけば問題ない」という判断になることも珍しくありません。
特に乳歯列期や混合歯列期は、成長による変化が大きいため、治療を始めるより“見守ること”が最適な選択になるケースもあります。矯正相談は、その判断を専門的な視点で行うための場と考えると分かりやすいでしょう。
「装置をつけるかどうか」ではなく、
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今後どんなリスクがありそうか
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どのタイミングで介入するとよいか
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何もしない場合はどうなるか
を知るための情報収集として、矯正相談を活用する方が増えています。
早めの相談で選択肢が広がる理由
乳歯や永久歯のズレに気づいた段階で矯正相談をしておくと、将来の選択肢が広がりやすいという大きなメリットがあります。これは「必ず矯正が必要になる」という意味ではなく、状況に応じた柔軟な判断ができるようになる、ということです。
たとえば早い段階で歯列やあごの成長状態を把握できれば、成長を利用した対応が可能になります。あごの成長をコントロールしながらスペースを確保できれば、将来的に歯を抜かずに済む可能性が高まることもあります。また、問題が大きくなる前に方向修正ができるため、結果的に治療期間が短くなるケースもあります。
一方で、ズレが固定された後に初めて相談すると、「選択肢が限られる」「治療が本格的になる」ことも少なくありません。つまり、早めの相談は治療を始めるためというよりも、治療を軽くする・回避する可能性を残すための行動といえます。
「今は何もしなくていい」という判断も、専門的な評価があってこそ安心して選べるものです。次は、実際にどの時期に矯正相談をする方が多いのかを見ていきます。
何歳頃に相談する人が多い?
乳歯が変な場所から生えてきたことをきっかけに矯正相談をする方は、特定の年齢に集中しているわけではありませんが、相談が増えやすい時期には傾向があります。
特に多いのは、6〜8歳頃の混合歯列期の初期です。下の前歯や上の前歯が永久歯に生え替わり始め、「内側から歯が出てきた」「歯が重なって見える」といった変化に気づきやすい時期でもあります。この段階では、今後のあごの成長や永久歯の生え方を確認する目的で相談されるケースが目立ちます。
次に多いのが、9〜11歳頃です。永久歯の本数が増え、歯列全体のバランスが見え始めるため、「このまま並ぶのか」「将来ガタガタになりそうか」を判断したいというニーズが高まります。この時期は、必要に応じて成長を利用した対応を検討しやすいタイミングでもあります。
一方で、「何歳になったら遅い」という明確な線引きはありません。大切なのは年齢そのものよりも、歯の生え方に変化や違和感を感じたタイミングで相談することです。早すぎる相談でも問題はなく、「今は様子見で大丈夫」と分かるだけでも、保護者の不安は大きく軽減されます。
乳歯を抜歯することも
乳歯の後ろから永久歯が生えてきたとき
後から生える永久歯の位置に影響し、歯並びがガタガタになるので乳歯を抜歯します。
乳歯がなかなか抜け落ちないとき
乳歯の根っこは、後に出てくる永久歯の萌出に合わせて自然に短くなって抜け落ちるのですが時になかなか抜けないことがあります。
そのような場合は乳歯を抜いて永久歯が適切に生えるように促します。
LINEで写真を送っていただいても大丈夫です。また、お子さまの歯ならび矯正相談も受け付けております。
お悩みの方は一度「聖護院やぎ歯科・矯正歯科」にご相談ください。
永久歯や全身の健康によくないとき
生えかわる乳歯とはいっても、やはりできるだけ歯は抜きたくないと思います。
しかし、場合により抜くことが必要なこともあります。乳歯の抜歯についてご理解ください。
ひどい虫歯のとき
●歯に大きな穴が開き、歯髄まで侵されているとき。
●細菌が歯の根の先からアゴの骨に侵入したとき。
●激痛、腫れ、高熱と歯肉からウミが出るとき。
ケガで歯が破損したとき

子どもが激しく歯をぶつけたときは、すぐ歯医者さんに診てもらいましょう。
●歯が縦に割れてしまったときは、歯を抜かなければならないことがあります。
病気が骨の中まで進行すると、次に生えてくる永久歯や体全体にまで影響してきます。
ここまで進んでしまった乳歯のむし歯は救うことが難しく、抜かなければなりません。
こんな場合は矯正相談をおすすめします
そんなときは、具体的なサインに当てはまるかどうかをひとつの目安にすると判断しやすくなります。ここでは、実際の矯正相談でもきっかけになりやすいケースを整理します。
これらは「必ず矯正治療が必要」という意味ではありません。ただし、将来的な歯並びやかみ合わせへの影響が出やすいため、一度専門的に確認しておくことで安心につながる状態といえます。チェックリストのような感覚で読み進めてみてください。
歯が二重に見える
永久歯が乳歯の内側や後ろから生えてくると、歯が二重に並んでいるように見えることがあります。この状態は生え替わり期には珍しくありませんが、そのまま自然に整うかどうかは個人差が大きいのが特徴です。
乳歯が抜ければ改善する場合もありますが、あごのスペースが不足していると、永久歯が本来の位置に戻れず、重なったまま固定されてしまうことがあります。特に下の前歯ではこの傾向が強く、将来的な叢生につながるケースも見られます。
「いつか抜けるから大丈夫」と決めつけず、永久歯の向きや動く余地があるかを確認する意味で、矯正相談が役立つ状態です。
前歯のズレ・傾きが気になる
前歯は見た目の印象に直結するため、わずかなズレや傾きでも気になりやすい部分です。特に、前歯が大きく前に傾いている、左右で角度が明らかに違うといった場合は注意が必要です。
こうしたズレは、成長とともに目立たなくなることもありますが、傾きが強い場合は自然修正が起こりにくいこともあります。そのまま永久歯が生えそろうと、歯列全体のバランスが崩れ、後からの調整が難しくなる可能性があります。
早めに相談することで、「今は様子見」「この時期に少し介入した方がよい」など、負担の少ない選択肢を検討しやすくなります。
かみ合わせや発音が気になる
歯並びのズレは、見た目だけでなく、かみ合わせや発音にも影響することがあります。たとえば、上下の歯がうまく噛み合わず前歯で噛み切りにくい、サ行やタ行の発音が気になるといった場合です。
このようなサインは、歯の位置やあごの成長バランスが関係していることもあり、放置すると成長とともにズレが強調されることがあります。歯並びだけを見ていると見逃しやすいため、違和感があれば一度相談しておくと安心です。
まとめ|迷ったら矯正相談で将来を見据えた判断を
乳歯が変な場所から生えてきたとき、「このまま様子を見ていていいのか」「将来、矯正が必要になるのでは」と悩むのは、とても自然なことです。実際には、生え替わりの途中で一時的にズレて見えるだけのケースもあれば、放置することで歯並びやかみ合わせに影響が出やすいケースもあります。
大切なのは、「今すぐ治療が必要かどうか」を白黒で判断することではありません。将来どのような変化が起こりそうかを知り、そのうえで最適なタイミングを選ぶことが重要です。その判断材料を得る手段として、矯正相談はとても有効です。
矯正相談=すぐに装置をつける、というわけではなく、
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成長とともに自然に整うのか
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どんなリスクが考えられるのか
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もし必要になった場合、いつ頃がよいのか
を整理するための場と考えるとよいでしょう。早めに状況を把握しておくことで、治療を回避できたり、負担の少ない選択肢を選べたりする可能性も広がります。
「気になるけれど、受診するほどか分からない」
そんな段階こそ、相談のタイミングです。迷ったまま時間を過ごすよりも、一度カウンセリングで確認しておくことで、保護者の方もお子さんも安心して成長を見守ることができます。将来を見据えた判断のために、矯正相談を上手に活用してみてください。![]()








