WEB予約はこちら LINE予約はこちら
 聖護院やぎ歯科・矯正歯科

インプラントを決める前に|持病・服薬・喫煙と、費用の準備で確認すること

インプラントを決める前に|持病・服薬・喫煙と、費用の準備で確認すること|インプラント専門サイト|京大病院近くの歯医者|聖護院やぎ歯科・矯正歯科|京大病院・神宮丸太町駅

インプラントを決める前に確認すべきこと|聖護院やぎ歯科・矯正歯科

インプラントは外科手術を伴う自由診療です。決める前に確認しておくことで、途中で計画が変わったり、想定外の費用が出たりする事態を減らせます。

準備というと歯みがきの話が中心になりがちですが、実際に治療の可否や進み方を左右するのは、全身の状態、服用中のお薬、喫煙、そして費用と通院の計画です。この記事では、その4つを順に整理します。京都・聖護院でインプラント治療を担当している立場から、相談前に知っておいていただきたいことをまとめました。

この記事のポイント

  • 治療の可否を左右するのは、口の中よりも全身の状態と服用中のお薬です
  • 糖尿病、骨粗しょう症の薬、血液をサラサラにする薬は、事前の確認が必要です
  • 喫煙は結合と治癒に影響します。減らす・やめる相談も一緒に行います
  • 残っている歯の虫歯・歯周病は、原則としてインプラントより先に治します
  • 費用は当院で1本44万円(税込)。通院5〜7回、治療後は半年ごとのメンテナンスが続きます

1. 全身の状態と、服用中のお薬

インプラントは骨と結合してはじめて機能します。この結合と、手術後の傷の治りは、全身の状態に左右されます。相談の際は、次の情報をお持ちください。

確認することなぜ必要か
糖尿病の有無と血糖の管理状況血糖が高い状態が続くと、感染しやすく治りにくくなります
骨粗しょう症の薬(ビスホスホネート製剤など)顎の骨の治癒に影響することがあり、主治医との連携が必要です
血液をサラサラにする薬手術時の出血に関わります。自己判断で中止しないでください
高血圧・心疾患の状況手術当日の血圧管理に関わります
アレルギー(薬剤・金属)使用する薬剤や材料の選択に関わります

大切なのは、持病があるからインプラントができない、という単純な話ではないことです。血糖のコントロールが安定していれば進められる場合が多く、必要であればかかりつけの先生と連携します。年齢や持病についての詳しい考え方はインプラントは何歳まで?持病があってもできる?でご説明しています。

お薬手帳をお持ちいただくと、その場で判断できることが増えます。

診査・診断のご説明

2. 喫煙について

喫煙は、歯ぐきの血流を悪くし、傷の治りを遅らせます。人工歯根と骨の結合が得られにくくなること、治療後にインプラント周囲炎を起こしやすくなることも知られています。

「やめられないなら治療できない」ということではありません。ただ、リスクが上がることは事前にお伝えします。手術の前後だけでも本数を減らしていただく、可能であればこの機会にやめる方向で一緒に考える、というご相談をしています。ご自身の意思だけで難しい場合は、禁煙外来という選択肢もあります。

3. 口の中の準備

インプラントを埋める場所だけを見て治療は決められません。残っている歯の状態が、インプラントの寿命に直結するためです。

  • 虫歯がある場合は、原則として先に治療します
  • 歯周病がある場合は、歯ぐきの状態を落ち着かせてから手術に進みます。歯周病菌はインプラント周囲炎の一因になります
  • 噛み合わせに強い偏りがある場合は、調整や、就寝時のナイトガードをご提案することがあります
  • 抜歯が必要な歯がある場合は、抜歯即時埋入という選択肢も含めて計画を立てます

「インプラントの相談に行ったら、先に別の治療を勧められた」というのは、遠回りに見えて、実は結果を左右する順序です。

準備が結果を変える理由

インプラントそのものは虫歯になりませんが、周囲の組織は炎症を起こします。残っている歯に歯周病がある状態でインプラントを入れると、その細菌がインプラント周囲にも影響します。先に口の中全体を整えておくことが、10年後の状態を大きく変えます。

検査の様子

4. 費用と通院の計画

費用は、治療時の金額だけで考えると見誤ります。次の3つをセットで見てください。

  1. 治療時の費用:当院は1本44万円(税込)。精密検査・診断、人工歯根、手術、アバットメント、上部構造を含みます。前歯など審美領域は50万円台です
  2. 追加処置の可能性:骨が足りない場合の骨造成など。必要かどうかはCTで事前に判断し、金額を含めた総額をお伝えします
  3. 治療後に続く費用:半年に一度の定期メンテナンス。保険診療の範囲で行い、3割負担の方で1回あたり数千円程度です

支払いは、デンタルローン(提携)とクレジットカード、現金・振込に対応しています。医療費控除の対象にもなります。

通院の計画も同じくらい大切です。診査・診断から人工歯の装着まで通院は5〜7回程度、骨造成を併用する場合は6〜9回程度です。加えて、治療後は半年に一度の来院が続きます。遠方の方、平日の通院が難しい方は、事情を前提に計画を立てますので、あらかじめお伝えください。

手術が決まってからの流れ

治療を進めることが決まったあと、当日までにご準備いただくことと、当日以降の過ごし方をまとめます。

手術前

  • 服用中のお薬について、中止や継続の指示をお伝えします。自己判断で止めないでください
  • 前日は十分に睡眠をとり、飲酒は控えてください
  • 当日の食事について指示があればお伝えします(多くの場合、普通に食べていただいて構いません)
  • 手術当日は、締めつけの少ない服装でお越しください

手術当日

  • 1本であれば、手術そのものは1時間前後です
  • 麻酔は表面麻酔をしてから局所麻酔を行います。当院では静脈内鎮静法や笑気吸入鎮静は行っておりません
  • 術後は止血を確認してからお帰りいただきます。車の運転は避け、可能であればご家族の送迎をお願いしています
  • 当日は激しい運動、飲酒、喫煙、湯船につかる入浴を控えてください

手術の翌日から1週間

  • 腫れや内出血が出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます
  • 処方した薬は指示どおりに飲み切ってください
  • 手術した部位を避けて、いつもどおり歯みがきをしてください
  • 硬いものを手術側で噛むのは避けてください

腫れが日ごとに強くなる、痛みが増していくといった変化があれば、予約日を待たずにご連絡ください。

治療は途中で止められない性質のものではありません。準備の段階で不安が残るようであれば、いったん見送るという判断も含めてご相談ください。当院から治療を急かすことはありません。

費用・期間・リスクについて(自由診療)

インプラント治療に関する費用・期間・通院回数・リスク

  • 自由診療である旨:インプラントは公的医療保険が適用されない自由診療です(相談とCT撮影は無料、治療後の定期メンテナンスは保険診療の範囲で行います)
  • 治療内容:顎の骨に人工歯根を埋入し、結合を待って人工歯を装着します
  • 標準的な費用:当院では1本44万円(税込)です。精密検査・診断、人工歯根、手術、アバットメント、上部構造を含みます。前歯など審美領域は50万円台、骨造成などの追加処置が必要な場合は別途費用がかかります
  • 治療期間・通院回数の目安:診査・診断から人工歯の装着まで、おおむね3〜5か月。通院は5〜7回程度です(骨造成を併用する場合はおおむね4〜8か月・6〜9回程度)
  • 治療後の通院:半年に一度(年2回)の定期メンテナンス。保険診療の範囲で行い、3割負担の方で1回あたり数千円程度です
  • 保証:10年以内は100%保証(再手術・代替治療の費用はいただきません)、11年目以降は30%の部分保証となり、合わせて20年ロング保証です。半年に一度のメンテナンスの受診が条件です
  • 主なリスク・副作用:手術後の痛み・腫れ・内出血、細菌感染、インプラントが骨と結合しない場合があること、噛み合わせの不調、インプラント周囲炎による動揺や脱落。糖尿病などの全身疾患や喫煙は治癒に影響することがあります。骨や全身の状態によっては適応外となるケースもあります

よくある質問

Q. 糖尿病がありますが、インプラントはできますか?

A. 血糖のコントロールが安定していれば、進められる場合が多くあります。管理状況が分かる資料をお持ちいただき、必要であればかかりつけの先生と連携します。相談の段階で見通しをお伝えします。

Q. 骨粗しょう症の薬を飲んでいます。伝えたほうがよいですか?

A. 必ずお伝えください。顎の骨の治癒に影響することがあり、お薬の種類と服用期間によって進め方が変わります。自己判断で中止しないでください。

Q. たばこをやめないと治療してもらえませんか?

A. そのようなことはありません。ただし結合や治癒に影響することは事前にお伝えし、手術前後だけでも本数を減らしていただくようお願いしています。

Q. 先に虫歯や歯周病の治療が必要と言われました。遠回りではありませんか?

A. インプラントを長く使うために必要な順序です。歯周病菌はインプラント周囲炎の一因になります。先に口の中を整えるほうが、結果的に安定します。

Q. 相談の前に、自分で準備しておくことはありますか?

A. お薬手帳をご用意ください。あわせて、優先したいこと(見た目・噛む力・費用・通院回数)を整理しておいていただくと、当日の話が具体的になります。

Q. 費用の総額はいつ分かりますか?

A. 無料相談でCT撮影まで行いますので、その日に追加処置の要否を含めた総額をお伝えできます。見積もりはお持ち帰りいただけます。

まとめ

  • 治療の可否を左右するのは、口の中よりも全身の状態と服用中のお薬
  • お薬手帳を持参し、糖尿病・骨粗しょう症の薬・抗血栓薬は必ず申告する
  • 喫煙は結合と治癒に影響。減らす・やめる相談も一緒に行う
  • 虫歯・歯周病は原則としてインプラントより先に治す
  • 費用は「治療時」「追加処置」「治療後のメンテナンス」の3つで考える

準備が整っているほど、治療は計画どおりに進みます。まずは無料相談で、現在の状態と必要な準備を一緒に確認しましょう。

《出典》公益社団法人 日本口腔インプラント学会

八木 龍

監修:八木 龍

聖護院やぎ歯科・矯正歯科 院長

OSSTEM IMPLANT 公認ディレクター / 国際口腔インプラント学会 所属 / 抜歯即時埋入・審美領域のインプラントに対応 / 全国の歯科医師向けにインプラント講師

広島大学歯学部を卒業後、大阪市の歯科医院インプラントセンターで副院長を務め、2020年に聖護院やぎ歯科・矯正歯科を開院。抜歯即時埋入や審美領域の難症例を含むインプラント治療に取り組み、診査・診断にもとづいて、身体的・経済的なご負担に配慮した治療計画を大切にしています。

院長プロフィールはこちら